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近年、住宅をはじめとする建築物は、快適性・省エネルギー性を高めるため、高気密・高断熱化しています。
室内にはさまざまな建材や内装材が使われ、家具や家電製品などの什器類があり、こうした物から、多かれ少なかれ、多種多様な揮発性物質が放散されています。臭いとして人に感知できない物質も多数ありますが、新築の室内に入ったときに感じる「臭い」はその端的な例です。こうした揮発性物質を総称してVOC(Volatile Organic Compound:揮発性有機化合物)と呼びます。
室内のVOC濃度は換気の度合いにより大きく変わりますが、気密性の高められた住宅やビルなどでは、こうしたVOCによる目や鼻、喉の痛み、喘息などのアレルギーが引き起こされ、これが「シックハウス(シックビル)症候群」として問題にされています。
厚生省の「快適で健康的な住宅に関する検討会議」では、ホルムアルデヒドの室内気中濃度について、「30分平均値で空気1立方メートルあたり0.1mg以下」という基準を答申しています。
各国のホルムアルデヒド規制値は別表の通りですが、厚生省の出した0.1mg/立方メートル以下という値は、WHO(世界保健機構)の勧告値0.08ppmに準ずるものです。
今後我国でも室内のホルムアルデヒド濃度は、0.08から0.1ppm以下が基準として広まっていくことが予想され、こうした基準をクリアーできる材料や施工方法が要求されていくと思われます。 |
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◆住環境中の主な化学物質 |
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| 化学物質名 |
含まれているもの |
| ホルムアルデヒド |
合板 パーティクルボード(繊維板) 集成材 フローリング材 カーテン カーペット 断熱材 接着剤 でんぷん糊 脱臭剤 消毒剤 防かび剤 |
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※「VOC」は上記物質以外に多数種類があり、明確な定義がないが、一般にWHOによる沸点に
基づく分類で、沸点50度から260度の有機物質を言います。 |
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◆各国の室内環境でのホルムアルデヒド気中濃度のガイドライン (単位:ppm) |
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| WHO(世界保健機構)勧告値 |
0.08 |
| ドイツ |
0.1 |
| フィンランド |
0.12 |
| スウェーデン |
0.2 |
| アメリカ |
0.1から0.4 |
| 日本 |
? |
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◆「シックハウス症候群」「シックビル症候群」 |
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現在「シックハウス症候群」と言えば、VOCなどの揮発性化学物質によって起こるものがクローズアップされていますが、換気が不十分であったり、空調の不完全により、二酸化炭素、一酸化炭素、細菌、粉塵が原因となって起こるものも含まれます。 |
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| 建材や内装材などからの化学物質によるもの |
全般に新築時から時間とともに軽減されていく |
煮炊きやガス・石油暖房から出る二酸化炭素・一酸化炭素・その他のガスによるもの
人の呼吸で出る二酸化炭素によるもの
煙草の煙、煮炊きの煙・油煙・粉塵・ホコリ
細菌などに汚染された空調による感染(ビル内での結核感染、在郷軍人病など) |
建物の換気不良、設備など構造上の問題 |
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